イラストレーターで地図の作り方をお探しですね。

店舗や企業のWebサイト、チラシなどに欠かせないのがアクセスマップです。

でも、Illustratorで地図を作ろうとしたら「ごちゃごちゃして見にくい」「道路や線路がうまく描けない」と悩んでしまう人も多いはず。

この記事では、Illustratorを使って、お客さんが迷わず来られる分かりやすい地図を作る方法を丁寧に解説します。

プロが実際に使っている道路や線路の表現テクニックも紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

広告

Illustratorで見やすいアクセスマップを作るための準備と基本の考え方

Illustratorで地図を作るとき、いきなり画面上で線を引き始めるのはちょっと待ってください。

見やすい地図を作る一番大事なポイントは、実際の地形をそのまま正確になぞるのではなく、目的地までの道のりを「デフォルメ(簡略化)」することなんです。

本物の地図には、細い路地や関係ない建物など、たくさんの情報が詰め込まれています。

でも、アクセスマップの本当の目的は「来てくれる人を迷わせないこと」ですよね。

だから、目的地へ向かうための主な道路や、曲がるポイントになる目印だけに絞り込む「引き算の考え方」が大切なんです。

どんな感じにデフォルメするかイメージできたら、下絵として使う実際の地図画像を用意してIllustratorに配置しましょう。

Googleマップのスクリーンショットを使うのが一般的です。

ただし、そのまま上からなぞるのではなく、「どの道を太く目立たせるか」「どの道は省略するか」を考えながら進めていきます。

配置した地図画像は、作業中にズレないように不透明度を50%くらいに下げて、レイヤーをロックしておくのが基本です。

このひと手間で、その後の作業がグッと楽になりますよ。

それから、作業を始める前にレイヤーをきちんと分けておくことも超重要です。

例えば、下から順に「下絵レイヤー」「背景・地形レイヤー」「道路レイヤー」「線路レイヤー」「建物・目印レイヤー」「テキスト・アイコンレイヤー」といった感じで分けておきます。

レイヤーが整理されていないと、後から「この道路の色だけ変えたい」とか「文字の重なり順を調整したい」ってときに、目的のものを選ぶだけで大変なことになります。

最初にレイヤー構造をしっかり作っておくことが、効率的な地図作りの第一歩なんです。

【ステップ別】Illustratorを使った地図の作り方

準備が整ったら、いよいよペンツールや直線ツールを使って、ベースとなる道路から描き始めます。

まずは駅や主要な幹線道路など、骨組みになる一番太い道からトレースしていくのがコツです。

この段階では、細かいカーブや斜めの道にこだわりすぎないのがポイント。

Shiftキーを押しながら水平・垂直の直線を引いて、全体をスッキリと四角くデフォルメしていくと、デザイン性の高いおしゃれな地図になります。

交差点なども、実際は斜めになっていても、あえて直角に交わるように描くと見た目がスッキリしますよ。

道路の骨組みができたら、次は目印になる建物や川、公園などを配置していきます。

建物は長方形ツールを使ってシンプルな四角で表現するのが基本ですが、コンビニや郵便局、信号機など、誰でもパッと分かるものについては、分かりやすいアイコンを使うとより親切です。

ただし、目印を置きすぎると地図全体がゴチャゴチャしてしまうので、駅から目的地までのルート上で「ここで曲がる」「歩く方向を確認できる」というポイントだけに絞って配置するようにしましょう。

最後に、駅名や道路名、建物の名前などのテキストを入力して、適切な位置に配置します。

文字を置くときに気をつけたいのは、道路の線や建物の図形と文字が重なって読みにくくならないようにすること。

どうしても図形の上に文字を乗せる必要がある場合は、テキストに白いフチ(境界線)をつけると読みやすくなります。

また、進む方向を示す矢印や、目的地のピンアイコンなどは、他の要素より少し大きめにしたり、目立つ色を使ったりすることで、見る人の視線を自然に誘導できます。

プロっぽく仕上げる!道路と線路の表現テクニック

アクセスマップのクオリティを左右するのが、道路の表現方法です。

単純な一本線ではなく、フチのついた二重線で道路を描くと、一気にプロっぽい仕上がりになります。

これを効率よく作るには、Illustratorの「アピアランス」機能を使うのがおすすめです。

具体的には、パスに線を追加して、下の層の線をグレーや黒の太めに設定し、上の層の線を白の細めに設定します。

こうすると、一本のパスを引くだけで自動的にフチ付きの道路ができあがり、後からカーブを変えたり道幅を調整したりするのもとっても簡単なんです。

それから、地図でよく使う「線路」の表現も、Illustratorの基本機能の組み合わせで簡単に作れます。

白黒のストライプ状の線路を描く場合、まずベースとなる黒い太線を引きます。

次に、アピアランスパネルで新しい線を追加して、色を白にして線幅を黒線より少し細くします。

さらに、その白い線に「破線」の設定を適用して、線分と間隔の数値を調整すれば、あっという間に線路の完成です。

JRは白黒の破線、地下鉄は路線のシンボルカラーを使った実線、というように描き分けると、より実用的で分かりやすい地図になります。

複数の道路が交わる交差点や、角の処理をキレイに見せるテクニックも覚えておきましょう。

アピアランスでフチ付き道路を作った場合、パス同士が重なる交差点では、そのままだと線が交差した部分に余計なフチの線が入り込んでしまいます。

これを解消するには、交差させたいすべてのパスを同じレイヤーに配置して、レイヤーパネルのターゲットアイコン(丸いマーク)をクリックし、レイヤー全体に対して道路のアピアランスを設定します。

こうすると、複数のパスの重なりが自動的にうまく処理されて、交差点の十字路やT字路がキレイに表現できるんです。

見やすさをグッと上げるデザインのコツと最終調整

Illustratorでの描画が一通り終わったら、最後に地図全体の色使いとデザインのバランスを見直します。

地図の配色は、情報の伝わりやすさに直結するのでとても重要です。

背景は白や薄いクリーム色などの明るい色にして、道路は白、線路は黒と白でコントラストをつけます。

そして、目的地やルートを示す矢印には、赤やオレンジなどの目立つ色を使うのが王道です。

このとき、色覚多様性(カラーユニバーサルデザイン)にも配慮して、赤と緑などの見分けにくい色の組み合わせは避け、明るさや鮮やかさの差をしっかりつけることで、誰にでも見やすい地図になります。

それから、今はアクセスマップをスマホで見る人がとても多いという点も忘れちゃいけません。

パソコンの大きな画面で作っていると気づきにくいんですが、いざスマホの小さな画面で見ると、文字が小さすぎて読めない、道が細すぎて分かりにくい、といった問題が出てきます。

だから、最終調整の段階で実際にスマホの画面サイズに縮小して確認することを強くおすすめします。

文字のサイズは最低でも10〜12ピクセルくらい(Web用の場合)は確保して、文字と文字の間や行と行の間には適度な余白を持たせて、窮屈な印象にならないように調整しましょう。

デザインの最終チェックでは、作った地図を自分以外の人に見てもらうのも効果的です。

「初めてその場所に行く人」の視点で地図を見てもらって、駅の出口は分かりやすいか、曲がるポイントで迷わないか、余計な情報が多すぎないかを確認してもらいます。

Illustratorの描画テクニックを駆使することも大切ですが、最終的なゴールは「使う人がストレスなく目的地にたどり着けること」です。

技術と思いやりの両方をバランスよく取り入れることで、本当に価値のある見やすいアクセスマップが完成します。

広告