イラストレーターのバージョン確認の方法をお探しですね。

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印刷会社への入稿で「Illustrator CS6で保存してください」と言われたら?バージョンダウンの方法を解説

印刷会社に入稿するときや、クライアントとデータをやり取りする際に、「Illustrator CS6形式で保存してください」「旧バージョンで納品をお願いします」と言われて、困ったことはありませんか?

今のIllustrator(イラレ)はCreative Cloud(CC)として常に最新機能がアップデートされていますが、取引先の環境によっては古いバージョンでデータを渡さなければいけない場面が結構あるんです。

この記事では、自分のパソコンに入っているイラレのバージョンを確認する方法から、安全に旧版へダウングレード保存する具体的な手順、そしてデータが崩れないための注意点まで、詳しく解説していきます。

まずは自分のIllustratorのバージョンを確認しよう

作業を始める前に、まずは自分が使っているIllustratorのバージョンを確認しておきましょう。

取引先から「CS6で保存してください」と言われたとき、自分の環境がそれより新しいのか古いのかを判断できないと困りますよね。

バージョンの確認方法は、MacとWindowsで少し違いますが、どちらも簡単です。

**Macの場合**
画面上部のメニューバーから「Illustrator」→「Illustratorについて」を選択

**Windowsの場合**
画面上部のメニューバーから「ヘルプ」→「Illustratorについて」を選択

**Creative Cloudアプリから確認する場合**
デスクトップアプリを開いて、「すべてのアプリ」一覧からIllustratorの項目を見る

「Illustratorについて」の画面を開くと、「28.0」や「2024」といったバージョン番号が表示されます。

今主流なのはサブスクリプション型のCC(Creative Cloud)ですが、CCの中でも細かいアップデートが繰り返されているので、小数点以下の数字まで確認しておくと安心です。

特に、複数のデザイナーで一つのデータを共同編集する場合、マイナーバージョンが違うだけでも予期せぬトラブルが起きることがあります。

作業を始める前にバージョンを確認する習慣をつけておきましょう。

イラレデータを旧版・下位バージョンへダウングレード保存する手順

自分のバージョンが確認できたら、次は指定された古いバージョン(下位バージョン)へデータを保存し直す方法を見ていきましょう。

Illustratorでは、最新版で作ったデータでも、保存時の設定を変えるだけで過去のバージョン向けにダウングレード保存できます。

印刷所への入稿データを作るときによく使う、デザイナー必須のテクニックです。

**具体的な手順**

1. メニューの「ファイル」から「別名で保存」を選択
2. 保存先とファイル名を決めて「保存」をクリック
3. 表示される「Illustratorオプション」画面の「バージョン」プルダウンを開く
4. 目的の旧バージョン(CS6など)を選んで「OK」をクリック

バージョンを変更して保存しようとすると、「古い形式で保存すると、一部のテキストレイアウトが変更される場合や、一部の機能が使用できなくなる場合があります」といった警告が出ることがほとんどです。

これは、新しいバージョンにしかない機能を使って作ったデータが、古いバージョンでは再現できない可能性があることを知らせる大事なメッセージです。

問題なければそのまま「OK」を押して保存しますが、この警告の意味をちゃんと理解して、事前に適切な処理をしておくことがトラブルを防ぐポイントになります。

CSシリーズや旧版へダウングレード保存する際の互換性リスクと注意点

ダウングレード保存は簡単にできますが、実は「互換性のリスク」についてしっかり理解しておく必要があります。

特に今のCCシリーズから、買い切り型だった昔のCSシリーズ(CS6やCS5など)へ一気に何世代もダウングレードする場合、システムの作りや機能に大きな差があるため、データが開けなくなったり、見た目がガラッと変わってしまったりするトラブルが起きやすいんです。

**よくある互換性トラブル**

– **テキストのレイアウト崩れ**:文字間隔や行間が意図しない形に大きくずれる
– **アピアランスの分割・消失**:新しい視覚効果が失われる、または編集できない画像になる
– **新機能のオブジェクト化**:古いバージョンにない機能で作った図形が、単純なパスの集まりに強制変換される

新しいバージョンのIllustratorには、高度な文字組み機能や新しいテキストエンジンが搭載されています。

そのため、新機能を使ってきれいに配置したテキストを古いバージョンで開くと、文字の間隔が詰まったり、行間がずれたりして、デザインの意図が全く伝わらなくなることがあります。

また、ドロップシャドウ、ぼかし、フリーグラデーションといったCC以降に強化されたアピアランス機能も、旧版では単なる画像として分割されたり、最悪の場合は効果そのものが消えてしまったりする危険性があります。

こうした互換性リスクを無視してダウングレード保存し、そのまま印刷会社に入稿してしまうと、「仕上がった印刷物の文字が重なっていた」「デザインの一部が消えていた」といった大きな事故につながります。

警告ダイアログが出たら決して軽く考えず、データがどう変化するのかを事前に予測して、相手の環境でも完全に同じ見た目で再現できるような工夫をすることが大切です。

トラブルを防ぐ!ダウングレード保存前に行うべきデータ整理術

旧バージョンとの互換性によるデザイン崩れを防ぐには、ダウングレード保存を行う「前」のデータ整理がとても重要です。

相手の環境でデータが編集できなくなるリスクよりも、見た目が変わってしまうリスクの方がずっと怖いからです。

取引先への最終納品や印刷入稿を目的とする場合、いくつかの処理を施すことで、バージョン間の差を強制的になくすことができます。

絶対にやるべき処理

**1. すべてのテキストの「アウトライン化」**

文字情報を図形(パス)に変換してしまうことで、古いバージョンのテキストエンジンで開かれた場合でも、文字のズレやフォントの置き換わりを完全に防げます。

ただし、アウトライン化すると後から文字の打ち直しができなくなるので、必ず元データ(最新バージョンで保存したもの)とは別のファイルとして「別名で保存」してから作業しましょう。

**2. 「アピアランスの分割」と「透明部分の分割・統合」**

新しいバージョンで追加された複雑な効果やブレンドモードを使っている場合、オブジェクトを選択した状態でメニューの「オブジェクト」から「アピアランスを分割」を実行します。

これで、効果が適用された状態の見た目を維持したまま、単なるパスや画像に変換されるため、古いバージョンで開いても効果が消えたり崩れたりすることがありません。

**3. 画像の埋め込み**

リンクしている画像ファイルがある場合は、画像抜けのトラブルを防ぐために「画像の埋め込み」も忘れずに行っておきましょう。

事前のデータ整理を徹底することで、バージョン違いの壁を乗り越えて、相手に安心・安全なデータを届けることができます。

少し手間はかかりますが、印刷事故を防ぐための大切な作業なので、ぜひ習慣づけてくださいね。

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