イラストレーターで文字の行間を調整する方法をお探しですね。
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Illustratorで文字の行間・字間をサクッと調整!作業がはかどるショートカット集
デザインのクオリティを大きく左右するのが、文字の行間や字間の調整です。
でも、毎回Illustratorの文字パネルをクリックして数値を入力していると、けっこう時間がかかってしまいますよね。
この記事では、キーボード操作だけで文字の行間や字間を素早く、しかも美しく調整できるショートカットをわかりやすく解説します。
作業スピードがグッと上がるだけでなく、プロっぽい洗練された文字組みが実現できるコツもあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
文字間(カーニング・トラッキング)を調整するショートカット
Illustratorで文字の間隔を調整するには、「カーニング」と「トラッキング」という2つの方法があります。
カーニングは特定の2文字の間だけを詰めたり広げたりする調整で、トラッキングは選択した文字全体の間隔を均等に調整する機能です。
文字パネルから数値を入力して調整することもできますが、デザイン作業では見た目を確認しながら調整したいので、キーボードのショートカットを使うのが断然おすすめです。
マウスとパネルを行ったり来たりしなくていいので、デザイン全体を見ながらベストなバランスを見つけられます。
カーニングとトラッキングのショートカットは、実は同じキー操作でできます。
Windowsなら「Altキー + 左右の矢印キー(← / →)」、Macなら「Optionキー + 左右の矢印キー(← / →)」です。
文字と文字の間にカーソルを置いてこの操作をすると、その2文字の間だけが広がったり狭まったりします(これがカーニング)。
複数の文字を選択した状態や、テキスト全体を選んだ状態で同じ操作をすると、全体の文字間が均等に調整されます(これがトラッキング)。
このショートカットのいいところは、デザインの微調整がすごくスムーズにできることです。
たとえばロゴや見出しを作るとき、文字の組み合わせによっては不自然な隙間ができてしまうことがありますよね。
そんなとき、マウスを持ったまま左手でショートカットキーを操作すれば、数値を気にせず自分の目で見ながら文字詰めができます。
特に「A」と「V」や「T」と「o」みたいに、斜めのラインや空間がある文字が隣り合うときは、自動調整だけだと不自然になりがちなので、手動カーニングが必須です。
行間(行送り)を素早く調整するショートカット
文字の横の間隔だけでなく、縦の間隔である「行間(行送り)」も、読みやすさやデザインの印象を大きく変える重要なポイントです。
行間が狭すぎると文字がギュッと詰まって読みにくくなりますし、逆に広すぎると文章がバラバラに見えてしまいます。
長い文章のレイアウトやキャッチコピーを複数行で配置するときなど、ちょうどいい行間をパッと見つけるには、ショートカットキーがとても便利です。
行送りの調整ショートカットも、文字間調整と似た感じで覚えやすいです。
Windowsなら「Altキー + 上下の矢印キー(↑ / ↓)」、Macなら「Optionキー + 上下の矢印キー(↑ / ↓)」を押します。
上矢印で行間が狭まり、下矢印で行間が広がります。
テキストボックス全体の行間を一気に調整したいときは、テキストを選択ツールで選ぶか、テキストツールで全部の文字を選択してからこのショートカットを使います。
一部の段落だけ変えたいときは、その部分だけを選んで操作すればOKです。
行間を調整するときのコツは、使っているフォントのサイズや太さ、文章の長さに合わせてバランスを見極めることです。
一般的には、本文だと文字サイズの1.5〜1.75倍くらいの行送りが読みやすいと言われています。
でもこれはあくまで目安で、実際のデザインでは文字の形や余白の取り方によって最適な行間は変わってきます。
ショートカットを使って画面全体を見ながら上下の矢印キーを押して、文字の塊が一つのきれいなまとまりに見えるポイントを探すのが、プロのデザイナーがよくやっている効率的な方法です。
ショートカットの移動量をカスタマイズして細かく調整
ここまで紹介したカーニングや行送りのショートカットはとても便利ですが、初期設定のままだと「1回押したときの変化が大きすぎる(または小さすぎる)」と感じることがあるかもしれません。
実はIllustratorでは、ショートカットを1回押したときに間隔がどれくらい変わるかという「移動量」を、環境設定で自分好みに変えることができます。
この設定を一度見直しておくと、もっと細かいプロレベルの文字詰めがラクにできるようになります。
移動量の設定を変更するには、Illustratorのメニューから環境設定を開きます。
Windowsなら「編集」メニューから「環境設定」→「テキスト」、Macなら画面左上の「Illustrator」メニューから「設定(または環境設定)」→「テキスト」を選びます。
開いた画面に「トラッキング / カーニング」という項目と「ベースラインシフト」または「サイズ / 行送り」という項目があります。
ここの数値が、ショートカットを1回押したときの変化量です。
初期設定だと「20」くらいになっていることが多いですが、もっと細かく調整したいなら「5」や「10」など小さい値に変えるのがおすすめです。
設定数値を小さくしておくと、ちょっとした違和感も見逃さず、こだわりの文字間を追求できます。
大きく動かしたいときはショートカットキーを長押しするか何回か押せばいいので、基本の移動量は小さめにしておくのが使いやすいです。
また、「Ctrlキー(MacはCommandキー)」や「Shiftキー」を組み合わせると、一時的に移動幅を大きくすることもできます。
環境設定の数値を細かく保ちつつ、必要に応じてダイナミックに間隔を調整できるので、作業の自由度がグンと上がって、思い通りのレイアウトが素早く作れるようになります。
プロが実践する「美しく読みやすい」文字詰めの手順とコツ
ショートカットの使い方をマスターしたら、次は実際に「美しい文字詰め」をするための具体的な手順を知っておきましょう。
文字をただ打っただけの状態だと、フォントが持っている隙間のバラつきがそのまま出てしまって、どうしても素人っぽい印象になってしまいます。
プロのデザイナーは、Illustratorの自動機能をベースに使いつつ、最後は自分の目で見てショートカットで仕上げるという流れで作業しています。
美しい文字詰めを実現するための基本ステップは、まず最初に、テキスト全体を選択して文字パネルのカーニング設定を「オプティカル」か「メトリクス」にします。
「オプティカル」は文字の形をIllustratorが自動で解析して見た目の隙間を均等にする設定で、英数字に向いています。
「メトリクス」はフォントに組み込まれた情報(特定の文字の組み合わせに対する余白情報)を使って調整するもので、日本語フォントに適しています。
この自動調整で、大まかな文字間の不自然さを一気に解消できます。
次に、全体的な文字の密度をトラッキングのショートカットで調整して、デザインに合った適度なゆとりを持たせます。
自動調整と全体のトラッキングが終わったら、最後の仕上げとして手動でカーニングを行います。
ここがデザイナーの腕の見せどころで、さっき紹介したショートカットが一番活躍する場面です。
漢字とひらがなが続く部分や、句読点、カッコなどの記号の周りは、自動設定だけだとどうしても余白が空きすぎてしまいがちです。
文字と文字の間にカーソルを入れて、ショートカットキーで一つひとつ隙間を整えていきます。
文字を逆さまにして余白の形だけを見比べたり、画面をすごく縮小して黒い塊としての濃さをチェックしたりする方法を組み合わせると、誰が見ても美しいと感じる洗練された文字組みが完成します。
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