イラストレーターで印刷データの作成方法をお探しですね。

広告

Illustratorで印刷データを作るとき、これだけは確認して!失敗しないための完全チェックリスト

Illustratorで名刺やチラシのデザインが完成したとき、「このまま印刷に出して大丈夫かな…」と不安になったことはありませんか?画面ではバッチリ見えていても、印刷のルールを守っていないと、文字が変わってしまったり、色がおかしくなったり、レイアウトが崩れたり…思わぬトラブルが起きてしまうことがあります。

この記事では、Illustratorで印刷用のデータを作るときに絶対チェックしておきたいポイントを、初心者の方にも分かりやすく解説します。

基本的な設定から、意外と見落としがちな注意点まで詳しく説明しますので、入稿前の最終チェックにぜひ活用してください!

1. デザインを始める前に!まず確認したい基本設定

デザインを作り始める前、または入稿前の最終チェックで一番大切なのが、ドキュメントの基本設定です。

カラーモードは必ず「CMYK」に!

まず確認してほしいのが「カラーモード」。

パソコンの画面は光の三原色「RGB」で色を表示していますが、実際の印刷機はインク(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)を組み合わせる「CMYK」で色を再現します。

RGBのまま入稿してしまうと、印刷会社で自動的にCMYKに変換されるため、画面で見ていた色よりも全体的にくすんで暗い色になってしまいます。

これを防ぐには、「ファイル」メニューから「ドキュメントのカラーモード」を開いて、必ず「CMYK」を選んでおきましょう。

トンボと塗り足しって何?

印刷物を指定のサイズにきれいに仕上げるために必要なのが「トンボ(トリムマーク)」と「塗り足し」です。

印刷は大きな紙に印刷してから機械でカットするので、どうしても数ミリのズレが出てしまいます。

もし背景色や写真を端まで配置したいとき、仕上がりサイズぴったりにデータを作ってしまうと、断裁がズレたときに紙の白いフチが見えてしまうんです。

これを防ぐために、仕上がりサイズより上下左右に3mmずつデザインをはみ出させる「塗り足し(ドブ)」という処理が必要になります。

アートボードの設定で裁ち落としを3mmに設定して、正しくトンボを作成してからデザインを配置する習慣をつけておくと安心です。

2. 入稿前の必須チェック項目!これを忘れると大変なことに…

基本設定ができたら、次はデータの中身をチェックしていきましょう。

フォントのアウトライン化は絶対忘れずに!

入稿トラブルで一番多いのが「フォントのアウトライン化」を忘れてしまうこと。

あなたが使ったフォントが、印刷会社のパソコンにも入っているとは限りません。

アウトライン化せずに入稿すると、違うフォントに置き換わってレイアウトが崩れたり、文字化けしたりする危険があります。

すべてのデザインが完成したら、ロックを全部解除して、「書式」メニューから「アウトラインを作成」を実行しましょう。

これで文字が編集できない図形データ(パス)に変換されます。

入稿前の3大チェックポイント

– **フォントの完全なアウトライン化**
– **リンク画像の埋め込み処理**
– **画像解像度(300〜350dpi)の確認**

特に注意が必要なのが「画像」の扱い方です。

Illustratorに画像を配置する方法には「リンク」と「埋め込み」の2種類がありますが、リンク配置のままIllustratorのデータだけを入稿すると、「リンク切れ」のエラーになってしまいます。

これを防ぐには、画像をすべて「埋め込み」にするか、Illustratorのデータと画像を一つのフォルダにまとめて入稿する必要があります。

また、印刷に適した画像の解像度は原寸サイズで「300〜350dpi」が推奨されています。

Web用の低解像度(72dpi)の画像をそのまま使うと、印刷したときにモザイクのように粗くなってしまうので、配置前に解像度とサイズを調整しておきましょう。

3. 知らないと怖い!見落としがちな注意ポイント

基本的なチェックが終わっても、画面だけでは気づきにくいトラブルの原因が潜んでいることがあります。

リッチブラックと4色ベタに要注意!

純粋な黒(K100%)に他の色(CMY)を少し混ぜると、より深みのある美しい黒を表現できます。

これを「リッチブラック」と呼びますが、すべてのインクの合計値(総インキ量)が高すぎると問題が起きます。

CMYKすべてを100%にした「4色ベタ(総インキ量400%)」にしてしまうと、インクが乾きにくくなって、重ねた紙の裏にインクが移ってしまう「裏写り」という印刷事故を引き起こします。

リッチブラックを使うときは、印刷会社の推奨値(例:C40/M40/Y40/K100など、合計250%前後)を守りましょう。

オーバープリントと透明効果のチェックも忘れずに

「オーバープリント」は、下の色と上の色を重ねて印刷する設定です。

うっかり白色のオブジェクトにオーバープリントのチェックが入っていると、印刷時に下の色が透けてしまい、白い文字や図形が消えてしまうという恐ろしいミスにつながります。

属性パネルで不要なチェックが入っていないか必ず確認してください。

また、ドロップシャドウやぼかしなどの透明効果を使っている場合、保存形式や印刷環境によっては効果が正常に処理されず、四角い枠が残ってしまうことがあります。

複雑な透明効果を使っている部分は、入稿前に「透明の分割・統合」を行うか、印刷会社のガイドに従ってPDF/X-4などの適切な形式で保存しましょう。

4. 入稿前の最終確認!保存・書き出しの正しい方法

データを入稿する直前に、最後の確認をしましょう。

不要なデータはすべて削除!

デザインの途中で非表示にしたレイヤーや、アートボードの外に置いたまま忘れている不要なオブジェクトは、すべて削除しておきましょう。

非表示レイヤーが何かの拍子に表示されて一緒に印刷されてしまったり、不要なデータでファイルサイズが重くなってアップロードエラーを起こしたりする原因になります。

「選択」メニューの「オブジェクト」から「余分なポイント」を選んで、孤立点と呼ばれる不要なアンカーポイントも削除し、データ全体をきれいな状態に整えておきましょう。

印刷会社の指定に合わせて保存しよう

すべてのチェックが完了したら、印刷会社が指定する形式でデータを保存します。

最近では、Illustratorのネイティブデータ(.ai)ではなく、「PDF入稿」を推奨する印刷会社が増えています。

PDFならフォントの埋め込みやレイアウトの固定ができて、ファイルサイズも比較的軽くなるからです。

PDFで保存するときは、印刷専用の規格である「PDF/X-1a」や、透明効果を保持できる「PDF/X-4」など、入稿先の印刷会社が指定するプリセットを正確に選ぶことが大切です。

もしネイティブデータ(.ai)で入稿する場合は、印刷会社が対応しているIllustratorのバージョンに合わせて保存する必要があることもあります。

必ず利用する印刷会社の「入稿ガイド」や「入稿テンプレート」を事前によく読んで、指定された保存形式とバージョンを守って入稿しましょう!

まとめ

この記事のチェックリストを使えば、入稿前の不安もぐっと減るはずです。

一つひとつ確認しながら、安心して印刷データを作ってくださいね!

広告