イラストレーターの保存形式をお探しですね。
Illustratorを使ってデザインを作ったはいいものの、保存するときに「.ai」「.eps」「.pdf」のどれを選べばいいのか迷ったことはありませんか?実は、誰に渡すのか、何に使うのかによって、選ぶべき保存形式は全然違うんです。
間違った形式で保存してしまうと、「相手のパソコンでファイルが開けない!」「印刷したらレイアウトがぐちゃぐちゃに…」なんてトラブルにつながることも。
この記事では、Illustratorでよく使う3つの保存形式の違いと、現場で困らないための使い分け方を、わかりやすく説明していきます。
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Illustratorの保存形式、結局どれを選べばいいの?
Illustratorの保存形式は、「誰に」「何のために」データを渡すかで変わってきます。
自分があとで編集し直すためのデータなのか、印刷会社に出す完成データなのか、それともIllustratorを持っていないクライアントさんに見てもらうためのデータなのか。
まずは、そのデータがどこに行くのかをハッキリさせることが大切です。
基本的なルールとして、編集できる元データは必ず「.ai」形式で保存しておきましょう。
これがマスターデータになります。
そのマスターデータをもとに、必要に応じて他の形式に変換したり、コピーを作って相手に渡したりする。
この流れを守ることが、データが壊れたりするリスクを減らす一番安全な方法です。
用途に合わせて保存形式を変えるのは、デザインの現場では毎日のようにやる作業です。
だからこそ、それぞれの拡張子がどんな特徴を持っていて、どんな場面で使うべきなのかを知っておくことが、スムーズに仕事を進めるためにすごく大事なんです。
Illustratorの基本形式「.ai」ってどんなもの?
「.ai」は、Adobe Illustratorの標準的な保存形式です。
Illustratorで作ったパスやレイヤー構造、テキスト、透明効果といった細かい編集情報を、すべてそのまま残しておけるのが最大の特徴。
だから、作業途中のデータや、あとで修正するかもしれない大元のデータは、必ずこの「.ai」形式で保存しておく必要があります。
ただし注意点もあります。
基本的に、Illustratorがインストールされているパソコンでしか開けないんです。
だから、Illustratorを持っていない人に.aiファイルを送っても、中身を見てもらうことはできません。
確認用のデータとしては向いていないということですね。
もうひとつ気をつけたいのが、Illustratorのバージョンの違いです。
新しいバージョンで保存した.aiデータを古いバージョンで開こうとすると、レイアウトが崩れたり、新しい機能が使えなくなったりすることがあります。
他の会社と.ai形式でデータをやり取りするときは、相手がどのバージョンのIllustratorを使っているか事前に確認して、必要ならバージョンを下げて保存するといった工夫が必要です。
昔からある印刷用の「.eps」、今はどうなの?
「.eps」は、昔から印刷業界でよく使われてきた保存形式です。
ベクトルデータとビットマップデータの両方を1つのファイルにまとめられて、専用のプリンターで高品質な印刷をするのに便利だったんです。
以前は、印刷会社への入稿といえばEPS形式が当たり前で、今でも古いシステムを使っている印刷会社からは「EPSで入稿してください」と言われることがあります。
でも最近は、デザインの現場でEPS形式を使うことは少なくなってきています。
Illustratorの機能がどんどん進化する中で、透明効果やドロップシャドウといった複雑な表現をEPS形式で保存すると、データが分割されてしまって、あとから編集するのがすごく難しくなることがあるんです。
それに、ファイルサイズも大きくなりがちというデメリットもあります。
今では、Adobeも後で説明するPDF形式での運用を推奨するようになっています。
なので、印刷会社から「EPSで」と指定されない限り、普段の保存やデータのやり取りで無理にEPS形式を選ぶ必要はほとんどなくなってきているのが現状です。
便利な「.pdf」、こんなに使える!
「.pdf」は、どんな環境でもデータを正確に表示・印刷できる、とても便利な保存形式です。
パソコンでもスマホでもタブレットでも、使っているOSが違っても、文字化けやレイアウト崩れを起こさずに、作った通りのデザインを再現できます。
Illustratorを持っていないクライアントさんや社内の人にデザインを確認してもらうときには、一番適した形式といえるでしょう。
それだけじゃありません。
今の印刷業界では、PDF形式での入稿が主流になってきています。
Illustratorの「PDF/X」という印刷向けの規格で保存すれば、使っているフォントが自動的にファイルに埋め込まれて、印刷に適した高品質なデータが比較的簡単に作れるんです。
これで入稿時のトラブルをグッと減らせます。
さらに便利なのが、保存するときのオプション設定で「Illustratorの編集機能を保持」にチェックを入れておけば、PDFなのにIllustratorで開き直して編集することもできるんです。
確認にも印刷にも編集にも使えるから、本当に使い勝手がいい。
それがPDF形式の大きな魅力です。
【シーン別】こう使い分ければ間違いなし!
それぞれの形式の特徴を踏まえて、実際の仕事でどう使い分けたらいいかを整理しましょう。
毎回迷わないためには、自分の作業パターンごとに「このときはこれ!」という基本を決めておくと便利です。
よくある3つのシーンに分けて、最適な保存形式をまとめてみました。
**自分用やチーム内で編集・保管するとき**
→ すべての情報が残せる「.ai」形式
**クライアントにデザインを確認してもらうとき**
→ どんな環境でも見られる「.pdf」形式
**印刷会社に最終データを出すとき**
→ 業者の指定に従って「.pdf」または「.ai」形式
こんなふうに目的に合わせて使い分けることで、やり直しやトラブルを防ぐことができます。
特に印刷会社に入稿するときは、必ず事前に業者の入稿ガイドを確認して、文字のアウトライン化や画像の埋め込みといった必須の処理を忘れないようにしましょう。
適切な保存形式を理解して選ぶことは、自分の作業がスムーズになるだけじゃなく、データを受け取る相手への気遣いにもなります。
最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、慣れてしまえば自然にできるようになりますよ!
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